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essay67
マニュアル・トランスミッション
僕のSAABはオートマティック・トランスミッションである。

それまではずっとマニュアル・トランスミッションの車に乗っていた。

その点が僕のSAABの最大の欠点というか、少し気になる点である。

SAABを買う時に家内も運転するという理由と

そもそもSAABにはマニュアル・トランスミッションがほとんど無いというのが理由である。

が、今では家内も故障を恐れて僕のSAABのハンドルを握ることはまったく無い。

となれば、ますますマニュアルでありたいと思ってしまう・・・。


オーナーズクラブの人でトランスミッションをオートマティックからマニュアルに載せ替えた人もいた。

(ついでにフロントマスクも古い型のものに交換してあった。)

SAABをマニュアルで運転したいと思う一方、SAABにマニュアルは適さないような気もする・・・。


最近はオートマティックもクラッチレスのマニュアルシフトが付いたものがあります。

シフトレヴァーのギアポジションの横に別のゲートがあって、「+」と「-」のポジションがあり、

バイクのように1段ずつギアをシフトアップしたりシフトダウンできる。(しかもクラッチ無しで)


クルマによってはステアリングの裏側にパドル・シフトと呼ばれるシフトレヴァーがあり、

ステアリングを握りながら右のパドルを手前に指で押すとシフトアップ、

左のパドルを指で押すとシフトダウンといった、よりレーシングカーに近いものまであります。

僕も何度かそういったクルマを運転した事があるけれど、それはそれで確かにスポーティだ。

普段オートマティックを運転している人でも手軽にスポーティ・ドライブを楽しめる。

また、マニュアル・シフトよりも早くスムースにシフトチェンジができるとも聞いた事がある。


確かにそうかもしれない。


でも、僕が思うにマニュアルでクルマをドライブさせる事には遠く及ばない。

マニュアルでクルマをドライブさせるという事はもっとダイレクトである。

ヒール・アンド・トゥを駆使し、エンジンの回転数を合わせながら、適切なギアを瞬時に判断し、

エンジンの性能を目いっぱい使いながら(できれば小さい車が望ましい)、クルマをドライブさせるプレジャー。

僕の好みから言うと、排気量の大きなビッグ・パワーのATのスポーティーカーをドライブする事よりも、

非力でも、小さいマニュアルの車を目いっぱいギアを駆使してドライブすることの方がはるかに楽しい。


もともと僕は岡崎で生まれ育ちました。

岡崎は市街地をちょっと外れるとすぐに山があり、ちょうど良いワインディング・コースがたくさんあります。

(元F1レーサーの中島悟も良く通ったそうです。)


免許取り立ての頃、父親の1300ccのマニュアルのカローラ(普通のセダン)を拝借して

よくこのワインディング・コースに通いました。

パワーなんか全然無かったけれど、僕はこのクルマでヒール・アンド・トゥを練習し、クルマの楽しさを覚えました。

タコメーター(回転計)も付いていない車だったけれど、

逆にエンジンの音を頼りにエンジンの回転数を合わせるコツをこのカローラで学んだような気がします。

FRだったし、あのカローラも結構楽しいクルマだった。


もう20年以上昔の話です・・・。

そういえばもう10年以上マニュアルを運転していないなぁ・・・。



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