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essay37
儀式
以前、住宅紹介のテレビ番組の収録を行っていた時の事です。

最初のあたりのシーンで、案内役の女性がカメラの前で家についての説明をしていて、

その横から僕がスーっと何の前触れもなしにカメラのフレームに入って行き、

その後に案内役の女性に紹介を受けるというシーンでした。

なんていう事はないシーンかもしれませんが、

僕にはその、スーっと画面の外からフレームインする行為がなんだかとても不自然に感じられて、

何となく、苦笑いの感じが表情に出てしまい、NGを出してしまいました。

案内役の女性の紹介を受けて、フレームインするならばともかく、

何も紹介されないまま、横からいきなり人がスーっと登場するのってどうなんでしょう?

なにせこちらも初めてのテレビ収録という事もあり、やや緊張気味です。

ディレクターの方は、

「(今まで登場された建築家の)皆さんはみんなやっていて、儀式みたいなものです。いわば登竜門です。」

と言われました。

う~ん、そうか。みんなこれをやっているのかぁ。

と思いつつ、ぎこちない素振りで、どうにかその儀式を乗り切りました。


雑誌に載せる顔写真の撮影なんかでも、カメラマンに「笑って下さい。」と言われるけれど、なかなか笑えません。

なんか引きつったような感じになってしまいます。

元々が緊張しやすい人間なので、なかなか自然な笑った表情をするのは難しいです。

無理矢理笑顔を作って、引きつりながら、

「ホントにこんな顔でいいんだろうか・・・」といつも感じています。(パシャ!)

笑顔くらい自由自在に、自然に出せるようになればいいのだけれど、まだまだ修行が足りません。


でも、世の中にはホント様々な儀式で満ち溢れています。

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